【Q】オイルシールの寿命
  97テクノ。 投稿日:2002/01/16(Wed)

 こんにちは。私、97テクノなんですが、フロントフォークのオイルシールがなぜか定期的にご臨終になるのです。信頼しているプロに交換して貰うのですが、2〜3ヶ月でオイル漏れが始まります。こけてインナーチューブに傷を付けたわけでもなく、トランポに積んでいるときもフォークに圧がかからないようにしているのですが。この症状が一回や二回ではないんです。
どうしたらいいでしょう?

【A】インナーチューブの傷を確認してください。

それは両方共なのでしょうか、それとも決まって片方だけなのでしょうか?両方共 だったら、それはインナーチューブの可動部分の肉やせが原因です。もともとFフォ ークのオイルシールは「汗かき現象」といって、うっすらとオイルが汗をかくように 少しだけにじんでいるのがベストなのです。健一と藤波選手のマシンのFフォークのインナーチューブ部分をそれとなく見てみましょう。うっすらとオイルがにじんでい るはずです。ワークスのFフォークはそう作ってあります。
 もし両方ともだったら、この汗かき現象が更に進んだようなものです。動きをよくし過ぎてワークスもよくこうなりますが(汗かき現象以上にオイルが漏れる)、Beta Motorはこのオイルシールは締め付け具合の強弱3種類のオイルシールを持っていて、適宜現場あわせで交換しています。いち民間人ライダーの場合は「我慢して乗る」以外に言葉はありません。ウエスを常に持って乗りましょう。
 でも、いくら古くても今のFフォークはそんなには肉やせしませんから、内部にあるアウターチューブカラーとインナーチューブカラーが何らかの原因ですり減って、カラーの鉄部分とインナーチューブのメッキの部分がこすれ合ってそうなったのが原因かもしれません。

 決まってある片方だけだったら、原因は2つ考えられます。
 まず一番は<こけてインナーチューブに傷を付けたわけでもなく>ですが、そう思っているだけかもしれません。<2〜3ヶ月でオイル漏れが始まります>ですから、なおさらそう考えられます。まずはとにかくピンクサロンで女の人の太股の内側をネチネチ触るように、インナーチューブの可動部分を指で徹底的に触りまくり捜しましょう。人間に指は、熟練すれば1/2000までの段差や突起は判別できるものです。ロードメカニックの神様、ポップ吉村さんになったつもりでやってみて下さい。
 次に二番は<信頼しているプロに交換して貰う>ですが、この人がオイルシールを入れる方法を間違えているかもしれません。入れる時に強引に入れてオイルシールの リップの部分に傷をつけて押し込んだのなら「なおった!」と喜んで乗ってもすぐに オイルが漏れ始めますから、手順に間違いはないと思います。<2〜3ヶ月でオイル漏れが始まります>ですから、原因はオイルシールの内側に塗り込むグリスが原因かも しれません。
 オイルシールはゴムで出来ています。グリスや防錆潤滑スプレーの中にはゴムやプラスチックの性能をおかしてしまうものがあります。つまり、2〜3ヶ月でオイル漏れが始まるは、そのものズバリなのです。

オイルシールの内側に塗るグリスには2種類あって
 ・回転軸にはシリコーングリス(主としてエンジン)
 ・往復軸にはテフロングリス(主としてサスペンション)
です。実用上、どちらかひとつを共用しても構いませんが、私の愛するメカニックの世界には「こだわり」というものが存在していますから、共用は考えられません。 で、その信頼しているプロの方はどんなグリスを組むつけるときにオイルシールの内側に塗り込んでいるのでしょうか。一度聞いてみて下さいね。

サタンに犯されしオイルシール、汝、額に汗かき現象して救い出せ(シオン3節5項)