【Q】フロントフォークのオイルシール
  投稿者:97テクノ。 投稿日:2002/01/18(Fri)

 素朴な疑問なんですが、フロントフォークのオイルシールって、乗らなくても車に積んで走るだけで劣化しますか?走行中振動で常にフォークは細かく上下しているはずで、それでリップが痛んだり反り返ったりしてオイルが漏れるのではないかと、ふと思ったのですが。

【A】フロントフォークのオイルシールは消耗品です。

  3年前に私達はスペインでそのお店で一番大きなキャンピングカーの新車を買いました。そして、その年のデナシオンの帰り道の高速で後ろタイヤがバーストしまし た。けっこう危なかったのですが、それはこっちへおいといて、すぐに電話して文句を言うと「タイヤは買ったときに見たら分かるけど新品や。でも、その新品のタイヤが作りたての新品か、作って何年もたった新品かは分からない。多分、そのバーストしたタイヤは作って何年もたった新品やったんやろ」と言われて、泣き寝入りです。

 京都の亀岡にある亀岡トライアルランドにはオーナーの森さんがコツコツ集めた古いトライアルマシンのミュージアム(博物館)が作ってあります。そこは周囲を囲ってしまって真っ暗にしてあります。もちろん照明設備がありますが、森さん曰く「以前は昼間でも見えるように窓をつけていたけど、太陽の紫外線でタイヤもFフォークのオイルシールもボロボロになる、です。
 私の過去の栄光のすべてを叩き出したあのビーミッシュSUZUKIは、西宮にある(株)レイズの倉庫のうす暗いところに置いてあります。以前は私の家に置いていたのですが、Fフォークのダストシールとオイルシールがいかれてオイルが漏れて仕方がないから、お預かりしてもらっています。

 例外はあるでしょうが、ほとんどの機械はオイルがないと動かせません。そして、そのオイルを閉じこめて漏らさないようにする役目がオイルシールです。オイルシールはゴムで出来ています。中世にアマゾンの奥地のゴムの木から採れて現在に至っていますが、やはりゴムは天然生き物なのです。タイヤはすべて合成ゴムですが、チューブは生ゴムが売り物のようにです。で、このゴムにカーボンを入れてより強度をましているのでして、ですから、この世の中に黒い(カーボンの色)タイヤと黒いチュー ブしか存在しないのです。色つきもあるけど、それは商業目的の宣伝お遊び用だけです。耐熱用のオイルシールには茶色もありますが(Betaがそう)、それは耐火煉瓦の色が茶色でそれと同じだとはいいませんが、見分け方としてそう色つけしているのです。私が今持っているジャパンNOK製160度まで耐熱クランク軸オイルシールも薄いですが茶色をしてます。

 タイヤがそうなように、当然、バイクに使われているオイルシールも年月がたつと劣化して性能が落ちてきます。そして、それは直接紫外線の当たるFフォークのダストシールと中にあるオイルシールに一番ダメージを与えます。そして、何度も書いていますが、オイルシールには 1)回転軸用オイルシール
と 2)往復軸用オイルシールの2種類あって、それぞれに性能が違います。どう違うのかといえば、回転軸用オイルシールは軸の動き(回転)が一定で少ないしオイルが漏 れないように締め付けも強くできる、往復軸用オイルシールは軸の動く(移動する)距離が大きく締め付けが強くできない、です。

 あげくに太陽さんコンニチワと一番紫外線を受ける場所がFフォークのオイルシールなのです。これで、エンジンに使われているオイルシールはなかなかへこたれないのに、何故かFフォークのオイルシールは すぐにへこたれるは納得できたと思います。ようするに、すべては太陽のやつが悪いのです。
 Fフォークのオイルシールは、インナーチューブに傷をつけなくても「漏れるときには漏れる」とおあきらめ下さい。そして「オイルシールを交換したばかりなのに」 は、私のヨーロッパで持っている新品のキャンピングカーのタイヤがバーストしたのと同じく、作ってずいぶんたった新品なのかもしれませんね。

古いのを、新品とだまされるフィリピンパブのおねえさん(華道教基本1条3)