【Q】ステップホルダーの下のアルミフレームの部分の溶接の時の注意点

98テクノの舞鶴の国内A級です。左のステップホルダーの下のアルミフレームの部分にひびが入ってきました。舞鶴は港町だから漁船を修理する造船所がたくさんあってアルミ溶接をしてくれるところを知っています。この溶接の時の注意点を教えてください。

【A】アルミの溶接後は最低1週間乗らないように。

アルミフレームの溶接ですが専門的なことはさておき

・ 鉄は普通のなまくら鉄はどうにもなりませんが、ある程度の炭素を含有する鋼を高温から急に冷やすと硬くなります。これがいわゆる刃物や工具です。そして急冷した瞬間に硬くなってそれはそのままで、時間がたつと柔らかくなるということはありません。この事を「鉄(鋼)の焼き入れ」といいます。つまり根性のない奴らぁに「焼きを入れる」という言葉そのままです。

・ アルミも鉄と同じくたくさんの種類があって、

A) 家庭の窓にはまっているアルミサッシは鉄と同じくらいの硬さ強度を持っていますが、溶接をして熱をくわえると相当にやわらかくなって後はそのままです。急冷するとさらにやわらかくなります。だから溶接は出来ません。

B) 7N材と呼ばれる材質、つまり、自転車やトライアルマシンのアルミフレームやスイングアームの材質はアルミサッシと同じくらいの強度を持っています。溶接するとやわらかくなりますが、常温で放置しておくと1週間で元の強度の70%位に戻り、1ヶ月で100%元の強度に戻ります。これをすぐに急冷すると、やわらかいままになってしまい、最高強度には戻りません。鉄とは正反対なのです。この過程の事を「アルミの熱処理」といいます。この熱処理にはすごくたくさんの方法があります。

C) キックとかのアルミの鋳物は、溶接は出来ますが溶接すると強度が半分位に落ちてしまい、熱処理ではどうすることも出来ません。・溶接は、体で覚えた技術だけでなくて、机に向かって勉強をした知識もなくては完全な溶接は出来ません。町の溶接屋さんは技術はありますが知識のない人が多いのも失礼ながら事実です。

 でも、溶接技能オリンピックに出場するのなら才能は必要ですが、単に溶接するなら経験上、数やっている人の勝ちです。造船関係とか神戸製鋼なんかの溶接専門にやっている人は、すごく上手な人が多いから多分舞鶴の造船屋さんでも安心でしょうね。

 再度書いておきます。鉄は溶接しても冷えるとすぐに元の強度に戻りますが、アルミ溶接は元の強度に戻るまで最低1週間はかかりますのですぐに乗るのはやめた方がいいですよ。ステップホルダー下のフレーム部分を溶接すると、スイングアームのベアリングも熱くなりますがそのままで経験上問題ありません。

青銅剣しか持たないインカ帝国を鉄剣でほろぼしたスペイン軍(ピサロ軍総統1条の1)