【Q】オイルは「カサカサ」or「ねっとり」のどちらが良いでしょうか?
投稿者:山田 投稿日:2003/05/21

カストロールのTTSを使用していましたが、スズキのCCISスーパーに変えてみました。今までのTTSは排気口からドライバーを突っ込むと、ねっとり湿ったカーボンがくっつきました。CCISでは乾燥したカーボンで、ぱさぱさとこぼれ落ちます。カーボンの量はCCISの方が多いようです。密度が違うから乾燥した分CCISではボリュームが多く見えるかもしれません。エンジンとの相性は、「ねっとり」と「かさかさ」のどっちが良いのでしょう
か。ライディングテクが無いので、体感的な違いはTTSとCCISとでは感じられません。
よろしくお願いします。

【A】TTSでもCCISスーパーでも、80:1で使う分にはまったくどちらでもかまいません。。

 カストロールのTTSも、スズキのCCISスーパーも、私達はどちらもかなりの長期間使っていましたからかなり正確にお答え出来ます。私の白バイ現役時代にはスズキの2サイクル白バイがありまして、この白バイは分離給油でして2サイクルタンクにはCCISスーパーを入れていました。この頃の私は、ご存じビーミッシュSUZUKIで羽振りをきかせていた時代で、このビーミッシュSUZUKIにもCCISスーパーを60:1で使っていました。

 CCISスーパーはSUZUKI自動車の純正オイルですが、SUZUKI自動車が自社で作っているわけではありません。今はなき日本石油が作っていました。日本石油はその後、日石三菱になり、今はエネオスですね。

 当時の私のライバルは、Hondaの近藤博志さんとYamahaの加藤文博さんでして、加藤さんはYamahaの純正オイルかどうか知りませんが、この頃はカストロールのTTSを100:1で使っていました。で、私のビーミッシュSUZUKIと加藤さんのTYのサイレンサーの出口を見ると、CCISスーパーの私の方はけっこうベッチョリなのに、TYの方は乾燥していました。だから、テストで加藤さんからTTSを一本もらって私のビーミッシュSUZUKIにTTSを使ってみました。でもかなりの時間TTSを使っても、私のビーミッシュSUZUKIは加藤さんのTYの排気出口のように乾燥はせずにベッチョリ度は変わりません。

 こん時に思ったのは、オイルのせいで排気のベッチョリ度が変わるわけではなくて、燃焼率と排気系全部の性能で出口のカーボン付着状況が変わるんだなです。

 ブラック団の時代は、カストロール社と契約いたしまして10年間TTSを80:1で使いました。ビーミッシュSUZUKIの時代とはエンジンの回転数の上げ方が、子供達は違いましたが、このTTSで何の問題もありませんでした。今、カストロール社は同じイギリスのBP(ペトロブ社)に合併吸収されまして、正確に言うとカストロールという名前でオイルは売っていますが、カストロール社は存在しません。

 いち民間人ライダーでは、TTSでもCCISスーパーでも、80:1で使う分にはまったくどちらでもかまいません。どちらもきれいに燃えて、燃焼室もきれいです。絶対にしてはならないことは、高級最高の2サイクルオイルはトライアルでは絶対に使わないことです。高級最高の2サイクルオイルは「連続高回転」で使って始めてその性能が発揮されるように作られています。例えばモチュールには、最高レベルは800 2Tレーシングというのがあって、その下に、600 2Tというのがあります。

 トライアルを専門にしていないショップだと、この800 2Tレーシングオイルが最高だから絶対に良いですよお薦めです。でも、黒山健一選手のようにアクセルを開けるトライアルをやっても、このオイルでは排気系にカーボンがベトベト溜まります。ひとつレベルの低い600 2Tがトライアルには最高なのです。

 同じようにBPにも最高レベルのオイルはビストラレーシング2というのがありまして、その下にビストラシンセテック2T-Rというオイルがあります。この場合は迷わず、ビストラシンセテック2T-Rですね。

常時最高回転には最高のオイルを、一生慣らし運転トライアルには2番手オイルがピッタシコン (相性道23教の1)