| 【Q】ステップの垂れを修正したいのですが。 いつも楽しく拝見させて頂いてます。 古いマシンで恐縮ですが、ZEROについて質問です。 中古で買ったときからなのですがステップが垂れていて乗りづらいのです。買ったショップでは「修正できないから」といわれたのですがほんとにそうなのですか? もし修正できるのでしたら、その方法をぜひご教授くださいますよう宜しくお願い致します。 |
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【A】修正は簡単なのでやってみよう! ハンドルのグリップについては、前回の<Q>&<A>で書きましたのでそっちを見てもらうとして、今回はステップの垂れのお話し。 バイクを買ったショップの人が「ステップの垂れは修正出来ない」と言ったそうですが、そのショップはそのレベルの能力という事を確認しておきましょう。日本中いたるところにラーメン屋さんがありますが、おいしい行列の出来るラーメン屋さんもあれば、閑古鳥の泣いているラーメン屋さんもあります。ようするに、同じ職業でもノウハウや技術に「松竹梅」があるということを知ってくださいね。 さて、ステップの垂れは、ぶつけて変形させたりとかでない限りは「ステップとステップホルダーの押しつけられた部分の凹みと、その両方に差し込んでいるシャフト(ボルト)の減り」が原因です。ですから、この凹みのステップホルダー部分かステップ部分を埋めてやればいいし、シャフトは基本的にボルトですから新品に交換したらいいわけです。 ・凹みを溶接で埋める 一番確実で長持ちする修正方法は、凹みの上から溶接して肉盛りすることです。 Betaの場合は、フレームのほとんどがアルミでして、電気溶接出来る部分はステップホルダーかステップしかありません。でも、小型電気溶接機を買ってその技術を覚えてしまうと、庭の花壇の棚を鉄で造ったり、鉄扉のはずれたのをなおしたりして色々と使い道があります。そして、この電気溶接機の原理は基本的に変圧器という単純なモノですから、パソコンみたいに1年経てば過去の遺物にはならず、これから10年経っても性能は多分その時代の新型と変わりません。 技術的には、左から右に溶接していく、溶接棒が短くなったら溶接棒を斜めにしていくことで電流の強さを調整する等々ありますが、ことステップの垂れは、いわゆる点溶接という肉盛りだけですから溶接棒は移動させなくていい基本中の基本溶接。ようは誰にでも出来るちゅうこと。でないと、シロウト相手の日曜大工の店では売っていません。 電気溶接というと大変な特殊技術を必要としそうですが、今の家庭用低圧溶接棒はとても進んでいて、溶け込みは深くはないですが簡単に火花が飛んでグングン溶接出来るようになっていますから、ぜひ挑戦してみてください。 ・凹みにあて板をして埋める 1)針金を巻き付ける 小川君が世界選手権に挑戦していたときに、小川お父さんが応急処置としてやっていた方法がこれ。ステップのステップホルダーに当たる部分、ようするにステップの凹んできた部分に針金をグルグルと均等に巻き付けてやる方法。ステップの垂れのレベルに合わせて、針金の太さを変えるか巻き数で調整してやればいいわけで、簡単かつ長持ちする方法です。 2)ステップホルダーの凹んだ部分に、ワッシャを両面テープで貼り付ける 練習場で針金がないときに、よくやる方法がこれ。針金はステップ側に巻きますが、薄いワッシャはステップホルダー側の凹んだ部分に貼り付けます。経験上、接着剤で貼り付けてもすぐに落ちますが、強力な両面テープだとなかなか落ちません。このワッシャを貼り付けるときに、丸い部分をステップホルダーの下から出さないこと。でないとその部分が岩なんかに当たって、簡単に落ちてしまいます。ですから、ヤスリがあれば丸いワッシャの一部を削って直線にして、その直線部分を下にもっていくとかの工夫は必要です。 3)シャフト(ボルト)を工夫する 純正はステップホルダーとステップに長いボルトを差し込んで、この両方をナットで止めています。このボルトは全ネジ(ボルトの長さ部分がすべてネジがきっている)ではなくて、半ネジです。つまり、ステップはステップホルダーの上側と下側の2点で支えられていて、ボルトの上側はネジがきっていない部分が当たり、下側はネジの部分が当たっているわけ。 で、このボルトをよく見てみると、ネジがきっていない部分が当たっている場所はそうは肉やせしていません。でも、ネジがきってある部分が当たっている場所は、ネジがつぶれてしまって半分の太さとは言いませんが、ネジ径部分がかなり細くなっています。この細くなっていることが、ステップの垂れの原因でもあるのです。 ですから、解決策としては以下の通りで、この工作は黒山健一選手のワークスバイクにもしてありますから、全日本観戦のおりにでも見て研究してくださいね。 1ステップホルダーのステップを差し込む部分の外寸は「35ミリ」あります。ですから、ネジを切っていない部分の長さが35ミリのボルトを捜してきて、ここに使えばいいわけ。でも、当然そのボルトにはネジが切ってある部分もかなり長くて、そのままではネジ切りの部分が下にかなり飛び出しますので、これはナットの長さ分を残してカナ鋸で切り落とします。 2ところが、そうはこういう風にピッタシのボルトはなかなか見つかりません。この場合は、ネジの切っていない部分が35ミリより少し長いボルトを捜してきて、ダイスでネジを少し切ってピッタシの寸法に仕上げます。 3ナットの穴の部分のネジを切る道具が「タップ」で、ボルトの外周のネジを切る道具が「ダイス」といいます。これも100V電気溶接機と同じく日曜大工の店に行けば、必ず売っています。この部分のボルトは「8ミリのピッチが1.25」のサイズですが、日曜大工の店では、工作に必要なサイズの色々入ったタップ&ダイスセットが売っていますから、買いそろえておくと何かと使いがてがあるものです。 4もし可能なら、この部分のボルトにはステンレスボルトを使うとなおのことよろしい。ステンレスは鉄よりも固いから、ダイスでネジを切るときは油をたっぷりつけて少しずつ切ります。でもこういう事は、やれば誰にでも分かることで、ようは、まずはやってみようですね。 垂れの修正はバイアグラよりも電気溶接で気合いを入れると起き上がりサタンも逃げ出す テモテ12節1-8 |