<Q>03クラッチ側マグネシュームパーツについて

初めまして、03‘BETAからクラッチ側ハウジングが、マグネシューム製となり03‘BETAに乗っているか方より、ウォターポンプ周りのマグネシューム部?が腐食してしまうと聞きましたが、本当でしょうか?(市販されているアルミ腐食防止ラジエーター水がありますが、マグネシュームには有効なのか)また対策等がございましたらお教え願いませんでしょうか、宜しくお願いします。

<A>

 それは本当です。アルミは水に腐食しにくいですが、マグネシュームは水に腐食し やすいのは事実です。鉄は「錆びる」と表現しますが、アルミやマグネシュームは「腐食する」と表現します。アルミサッシなんかに使われている水に強いアルミも腐食しますから、これはアルマイト加工(ようするにメッキ)するとかで腐食の問題は解決します。

 マグネシュームはその製作方法が、鉄やアルミとは違います。極端に分かりやすく誇張して書くと、鉄やアルミはドロドロに溶かして型に流し込んで冷やし作品を作ります。マグネシュームは小さな細かい砂と考えてもらってかまいません。で、砂ですから接着剤を混ぜ合わせて粘土のようにして型に押し込み固め作品を作ります。ようするに鉄やアルミは溶かして冷ますことによって作り、マグネシュームは粒子を固めて作ります。もっと分かり易く言うと、マグネシュームは「砂場で水を混ぜて作った砂のお山」みたいなものです。

 軽いということは、マグネシュームは顕微鏡で中を見ると骨粗鬆症の骨のようにスカスカですから、水が外から内部にまんべんなく行き渡り、アルミよりもはるかに腐食しやすいのです。これまた当然のように、アルミよりも弱くてもろいですね。

 では何故マグネシュームなのでしょうか。それは、マグネシュームは今の現存する金属の中で「一番軽くて強い実用金属」だからです。アルミも軽くて強いですが、一番軽いというところでマグネシュームに負けます。ですから、アルミほどの強度の必要ない場所に、マグネシュームを使っているのが現実です。
 
 さてご相談ですが、水に腐食するといっても、ごく普通に何もなければ「2年は余裕で腐食に耐え」ます。Betaのすべてに入っているイタリア製の冷却水は単純に「凍結防止水」です。ですから、黒山選手は「ロングライフクーラント」というか、メーカーは分かりませんが、本来は4輪の会社である(株)レイズで取り扱っている「水を混ぜたりしないで、そのまま入れる冷却水」を使っています。これには能書きを見ると、あなたの言う「アルミ腐食防止効果」も書いてあります。

 本当に有効かどうか分かりませんが、純正の冷却水を、日本製のより良い冷却水に交換した方がいいかもしれませんね。