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Beta Motorのバイクは、テクノであれRev-3であれ、電気系統は基本的にすべて同じです。1. プラグで火花を飛ばす電気と、保安部品やラジェターのフアンを回す電気は、フライホイルの内側についている磁石をクロクル回転させ、フライホイルの奥に固定されているコイルで発電します。
ようするに、風力発電はクルクル回る風車、水力発電はクルクル回る水車で、バイクはクルクル回るフライホイルで電気を発電していると単純に考えてください。
ニワトリは、卵が先か親鶏が先かの論争はありますが、回転させて発電する機械は、すべてまずは回転ありきです。だから、まずはキック一発が発電の一番の原点ですね。
2. バイクの発電装置は2種類ついていて、プラグ用の電気と保安部品フアン(ライト)用の電気の2種類の電気をそれぞれ別々のコイルで発電しています。ですから、ひとつの発電機で発電して、それをプラグ用と保安部品用に分けているのではありません。
3. ここでは本題の保安部品やラジェターのフアンを回す電気に限って説明します。この電気は交流の9V〜25Vが発電されます。この電圧の差は、エンジン回転数の違いです。つまり、アイドリング回転では9Vだし全開だと25Vということです。
4. 普通、バイクに付いている保安部品はすべて12V仕様です。ヘッドライトや方向指示器やブレーキランプや、ラジェターの電動フアンを回すモーターは、基本的には12V安定対応ですが、これは耐電圧16VまではOKです。
5. 16VまでOKなんですが、アクセルを全開発電したままの電気だと25Vまで上がってしまい、このままだと保安部品の電機系はすべてパンクしてしまいます。で、これを「16V以上には上がらせない装置」が、あなたが今ご質問の「レギュレター(電圧安定器)」なのです。
6. フライホイルで発電した保安部品用の電気を、まず最初に「レギュレター(電圧安定器)」で、アクセルを全開にしても16V以上には上がらないようにしました。次にやることは、この電気は交流でして、これを直流に替えてやることです。
7. 実は、バイクに付いている保安部品はすべて交流のままでも動きます。交流であろうが直流であろうが、同じボルト数だと電球に火は点きます。では何故わざわざ交流を直流に変換するのでしょうか。それは「直流の方が安定した電気」「コントロールしやすい電気」「きれいな電気」だからです。
8. あの本田宗一郎さまが、最初は意固地になってでも「空冷」にこだわって研究開発をしましたが、やはり空冷の限界を思い知らされ「水冷」に移行しました。あの発明王トーマスエジソンは、最初は意固地になってでも「扱いやすい直流」にこだわって研究開発をしましたが、やはり直流の限界を思い知らされ「交流」に移行しました。
9. エジソンがもくろんだのは「町の街灯」です。この街灯に使う電球の真空フィラメントの材料に「京都の竹の炭」がいいと分かりまして、京都の竹をアメリカに輸入して使ったんで、今でも京都に「エジソン記念館」があるのはその為です。
10. 小さな機械を動かしたり、小さな電球を点けたりするには、「安定しコントロールしやすい直流」が絶大な威力を発揮します。あの中村修三さまがお発明にあそばれた、青色発光ダイオードを使った懐中電灯ももちろん直流です。
11. 懐中電灯に使う直流電気を、発電所から何キロも先にある、たくさんの街灯に火を点けるとなると「直流では根性がない」のでして、おおざっぱでもいいから「遠いところまで届く底力のある交流」でないとこれは無理ということがエジソンには分かったのですね。
12. 最終学歴が「大阪府警察学校柔道部」のお父さんには、勉学的に直流と交流の電気知識は皆無ゼロです。でも、私のお話しに必ず出てくる「経験上」でのみの範囲でこの2つの電気の差は体感しています。
13. 具体的に直流と交流の電気自身の内容の、分かりやすいたとえを説明します。おおかたの修理や改造を得意分野とするバイクショップに行きますと、まず「電気溶接機」を持っています。また、心意気のあるいち民間人でも持っておられる方もある事と思います。ここでは、その使いこなし腕前技術は論じません。
その溶接機が家庭用100V仕様で、どこの日曜大工の店に売っているような小さな溶接機だったら、以後はそのお店で、例え垂れたステップの肉盛り溶接でもやってもらうのはやめた方がよろしいです。あの溶接機は、お金を取って仕事としてやるべき溶接機ではなくて、日曜大工の店で売っている目的の「趣味の溶接」をするためのオモチャ溶接機です。
この溶接機はすべて「家庭用100Vの交流」です。
14. 私がショップ見学というか実況検分をした、きちんとした看板を上げているトライアルに強いショップにはすべて「工業用3相200V」をひいて「きちんとした本物の電気溶接機」がありました。そして、その溶接機にはすべて「交流と直流」の切り替えレバー(スイッチ)がついていました。ようするに「交直両用溶接機」ですね。
15. 家庭用の日曜大工の店の溶接機は、すべて100Vの交流です。この溶接機でアーク溶接をして、うまくいかない、上手くウロコが出ない、溶け込みが浅い、とお嘆きの貴兄にお答えします。腕前は「自称溶接の神」として、そのうまくいかない溶接内容は、すべてそのオモチャ交流溶接機にあるのです。
16. あんたねえ、一回工業用3相200Vの本物のアーク溶接機で「直流」で溶接をやってみてご覧。「よし、技能オリンピック溶接部門に出てみよう」と思うとは言わないけど、俺ってこんなに溶接が上手かったのかと思うくらいに直流溶接だときれいな溶接が出来ます。
以前に「溶接は水冷がいい」と書きましたが、今、論じているのはアーク溶接だか
ら、このアーク溶接には空冷しかないから、水冷空冷の話しは関係ありません。
17. プロフェッショナル溶接の世界には、以下の常識があります。
a. 溶け込みが深くて強い溶接は交流
b. 表面がきれいに溶接できるけど、溶け込みが浅い最後の「化粧溶接」は直流
これはすべて、流す電気の直流と交流の質の差でして、ようするに
・あらくただけどパワーがあるのは交流
・繊細な神経をもっているのが直流
でして、ランボーを電気拷問した「ランニングシャツなのに何故か胸に二つボタンのあるのを着ていたロシア人」が使った電気拷問器も、池や川に電気を流して「魚を失神」させて違法に漁業をする電気も、すべて交流です。
18. 話しを本題に戻します。何もしなくても自然に発電してくるのは交流です。それを、バイクや自動車はわざわざ直流に変換するのは何故でしょうか。どちらも保安基準で
・ヘッドライトやストップランプ等々は、照度何ワット以上何ワット以下
・方向指示器の点滅回数は、1分間に何回の点滅範囲以内
・警音器は何デシベル以上何デシベル以下
等々が決まっていますが、これを安定して発揮させるためには直流しかないので、バイクも自動車も保安部品は直流です。メーカーがキチンと計算したとおりに電機系が動いてくれるためには「交流よりも安定した直流」の方が使いやすいのですね
19. <レギュレーターの黄色い線はどのように配線すればよいのでしょうか>
ですが、それはあなたが古いのをはずす時に元コードに印か何かを付けておかないからですよ。それは今後の反省として、フライホイルから何本かまとめたコードが上に上がってきています。大きなカプラーのついているのは、同じカプラー同士のイグナイターに差し込みます。
もうひとつのコードを、その黄色い線につなげばいいのですが、Rev-3と違ってテクノは「レクチフアィヤー(電流変換器)という直流に変換」するのもありまして、これも同じ線につなぎます。これは、具体的にここでどの線ということは言えません、といよりも説明自体が難しいのです。ゴメンナサイ。
20. <電動ファンが回りはじめて、走行中にラジエーターに風があたっても回りっぱなしです>
これは、多くの場合、ラジェターに水が入っていないか少ないかが原因です。一度、確認してください。