<A>
Rev-3に取り付けられている各種ボルトのうち、最高の衝撃疲労のかかるボルトは、後ろショックアブソーバーを取り付けている上下のボルトでして、この上下のボルトのうちでも下のボルトが最高レベルの衝撃疲労ですね。
でも、このボルトも定期的に交換する必要はなくて、多分、生涯持ちこたえます。
それよりも、ここのボルトを定期的にはずしてネジ部に耐水性モリブデングリスを塗ることが一番大事ですね。理由はどうあれ、このボルトのネジ部分が錆び付いて取れなくなるという事実が多くあるからです。医学的に言うと「はずれない症例」ですね。
ということで、あなたのご質問の「どのボルトを定期的に交換したらいいですか?」ですが。回答は「まったく交換する必要はありません」です。
前後のブレーキディスクを固定している4本のボルトですが、これももちろん定期的に交換する必要はありません。ただ、ブレーキング時の衝撃が激しいので「ボルト緩み止め」は必ず塗ってください。ロックタイト社の「中強度用243」がお薦めです。
今年の世界選手権第1戦ポルトガル大会で、黒山選手のメカニックのルーカが後ろホイルのこのボルトに「ネジロック」を塗るのを忘れ、セクションに入る前にゆるんでいるのを黒山選手が見つけて増し締めして事なきを得ました。でもルーカは、それを見ていた監督のミリオさんからけっこう強い口調で怒られていましたね。ここのボルトには間違っても高強度のロックタイトは使わないことで、常温でははずれなくなり無理にはずそうとすると、ネジの頭がちぎれます。この場合は、工業用ドライヤーで220度以上に温めれば難無く緩みます。
「ボルト緩み止め」は固まると硬質プラスチックになります。ということは、温めればプラスチックはどろどろになってしまいますから、ネジは緩むという理屈です。
この場合のネジのゆるみ止めは「一液の嫌気性接着剤」を使い、2液を混合して使う「2液混合型」はダメですよ。「2液混合型」は固まると、温めてもやわらかくならないからですね。