実は、最近エンジンの音が気になっております。
練習時にお友達の'02〜'04の数々のREV-3達?と比較してもかなり大きくガラガラと言っているように聞こえます(あらかじめ「私のREV-3は音が大きいのでは?」と思って聞いているので フラシーボ効果も若干はあるとは思うのですが、やはり大きく思えます)。が、エンジンのどこから音がしているのかいまいち掴めません。
ギアを入れてクラッチを握っている時の音と、ニュートラルの時の音はクラッチの切れ(クラッチ板の接触抵抗&回転?)の関係もあると思いますし実際に音は違うのですが、どの状態でも他車に比べてやはり大きいのです。
実は、2年前に個人売買にて中古で購入したのですが、元オーナーの方は2サイクルオイルを100:1で使っていたとの話です(私は70:1〜80:1で使っています)。
また私の走行は(多くて)週一で1回6時間程度の「一生慣らし運転」です。
黒山レーシング様チューニングメニューの内容をお願いするにあたり(標準メニューで37000円+全バラ部品代コース)、直る可能性はあるのでしょうか?
また、その時のバラシ時にプロの目から他の部品状態を見て例えば「全バラ部品以外にこの部品を変えた方が良い」と言ったような事までわかるのでしょうか?例えば「ピストンリング」等?(←音がしそうな物を挙げてみただけです)
また、エンジンO/Hという物は、私のような走りの場合、どれぐらいの周期で行えば良い物なのでしょうか?それとも周期ではなくてやはり「異常を感じたらする」モノなのでしょうか?
エンジン全バラの件、一郎様のお怪我の状態もありますし、二郎君もお忙しいと思いますので、もう数ヶ月後にお願いしようと思っております。その時はお願い致します。
当方'01 REV-3に乗っている一生初心者?です。実は、最近エンジンの音が気になっております。
<A>以下質問をばらして回答いたします
<Q>
練習時にお友達の'02〜'04の数々のREV-3達?と比較してもかなり大きくガラガラと言っているように聞こえます(あらかじめ「私のREV-3は音が大きいのでは?」と思って聞いているので思いこみ効果も若干はあるとは思うのですが、やはり大きく思えます。が、エンジンのどこから音がしているのかいまいち掴めません。
<A>
ごく普通の消耗品的症例としては、Rev-3の場合、クランクの左右に付いている大きなベアリングが疲労してくるとガラガラと音が出始めます。これ以外には、クラッチ系のどこかのアルミが欠けたとかで回転している部分に食い込んで異音が出始めるとかはありますが、この場合は、エンジンの回転数に合わせてカタカタという音がします。でも、自然疲労で音が出始めるのはこのクランクケースの中で一番大きなこの2つのベアリングだけです。
あなたの文章表現での「ガラガラ」という音というお話しですが、それは文面診断で明らかにこのクランクケースの中で一番大きなこの2つのベアリングのグリス切れですね。
<Q>
ギアを入れてクラッチを握っている時の音と、ニュートラルの時の音はクラッチの切れ(クラッチ板の接触抵抗&回転?)の関係もあると思いますし実際に音は違うのですが、どの状態でも他車に比べてやはり大きいのです。
<A>
アイドリング状態で、クラッチレバーを握った時と離した時とでエンジン音が違うのは、それが普通の状態です。BetaMotorのトライアルバイクは、特にこの音の差が大きいのですが、でもこれは全然性能上問題ありません。
<Q>
実は、2年前に個人売買にて中古で購入したのですが、元オーナーの方は2サイクルオイルを100:1で使っていたとの話です私は70:1〜80:1で使っています)。また私の走行は(多くて)週一で1回6時間程度の「一生慣らし運転」です。
<A>
前のオーナーが100:1で使っていたということですが、それが原因の可能性も考えられないことはありません。バイクメーカーの混合ガソリンの注意事項として「作った混合ガソリンはその日のうちに使い切ってください」と必ず書いてあります。
何度も何度も書いていますけど、ガソリンに混ぜる2サイクル混合用オイルは特殊なオイルです。表現は間違っているかもしれませんが「分かりやすく誇張して」以下の通り説明しておきます。
1. ガソリンとすぐに混ざるような性能のオイルのために、2サイクルオイルはシンナーの性能を持っていると考えてください。
2. となると、2サイクルオイルはフタを開けたまま保管してはいけないことは当たり前ですね。
3. それと、2サイクルオイルは空気に触れた瞬間から化学変化を起こし、序々に性能が落ちるオイルだということも知って下さい。
この3が一番の問題で、100:1で混合ガソリンを作っても、それを1ヶ月そのまま置いていたら.それはオイル分が蒸発するとか化学変化してオイルの潤滑性能がなくなるとかになり、200:1になっているかもしれないのです。野崎選手のお父さんが、自分のサポートバイクだからと2ヶ月前に作った80:1の混合ガソリンを入れて走ったら、その日の午後に焼き付いたという事実からも証明されています。
だから、前のオーナーが100:1で乗っていたのはいいとして、その余り残りの混合ガソリンをどうしていたかが問題です。前のオーナーが乗るたんびに毎回毎回100:1の混合ガソリンを作って乗っていたんなら100点満点ですが、残ったガソリンを2週間以上もたってまたそれを使っていたんでは問題ありで、それは多分150:1位になっています。
お料理のうまみ成分が逃げるのと同じく、2サイクルオイルは潤滑成分がなくなっていくのです。これは、ぜひ知っておいて下さいね。だからこそ、バイクメーカーは「作った混合ガソリンはその日のうちに使い切ってください」をうたっているのです。
4サイクルのオイルは、バイクであれ4輪であれ、常に空気に触れているのでこの「空気に触れた瞬間から潤滑成分がなくなる」ことはありません。
<Q>
直る可能性はあるのでしょうか?
<A>
エンジン全バラ組立、すべてのベアリングとオイルシールとパッキンを交換したら、クランクケース自体は新品の状態に戻ります。そしてバラシ組みするメカニックが手練れなら、新品以上の性能になります。
SUZUKI時代に経験したことですが、ラインから出てきたエンジンをベンチで計ると16馬力ありました。それを手練れのメカニックが単純にバラして組んだだけで17.2馬力をベンチで計測出来ました。これは本当のことなのです。
<Q>
また、その時のバラシ時にプロの目から他の部品状態を見て例えば「全バラ部品以外にこの部品を変えた方が良い」と言ったような事までわかるのでしょうか?
<A>
分かります。それは当たり前で、乗っているいち民間人ライダーには体感できないだけで、こことここは、長いこと乗っていたら必ず「減っている、変形している」という部分があって当たり前でしょう。それは、言われなくても修正や交換をします。
ただしこの作業は、同じエンジンをいつもバラシ組みしているメカニックにだけ分かるのであって、バラシ組みの技術だけは手練れでも、BetaMotorのエンジンのバラシ組みが初めてだと気づかない事が多いですね。
私はBetaMotorのエンジンはバラシ組みできます。それもけっこう手練れです。でも、弟子の二郎君の方が今は私よりも圧倒的に上手でして、理由は簡単で二郎君が今はエンジンバラシ組みの担当で圧倒的にその経験数が多いからです。これは前後サスペンションのバラシ組みも同じで、二郎君の余裕勝ちです。
でも。お父さんは旋盤フライス溶接は二郎君に圧倒的に余裕で勝ちます。二郎君の溶接で使いものになるのは、ステップの垂れたのを修正する点付け肉盛り溶接だけです。
昔の整形外科医は体中どこの部分でも手術をしました。でも、今の整形外科医は専門分野に別れていて、肩、脊椎、膝等々と専門分野しか手術しません。何でも出来るのは「広く浅く」で、それしか出来ないのは「狭く深く」ですね。
だから、あなたのなけなしのお金を払って保険のきかないバイクの手術をしてもらうのだったら、それ専門の所でやってもらうのがよろしい。
<Q>
例えば「ピストンリング」等?(←音がしそうな物を挙げてみただけです)
<A>
ピストンリングの交換時期はどうやってみるのでしょうか。答えは簡単です。シリンダーとピストンをはずします。
1. シリンダーの穴の中にピストンリングをピストンを使って上から正しく平行に押し込みます。
2. そして、そのピストンリングの合い口隙間を、シックネスゲージで計ります。
3. その隙間が「0.6ミリ」以上あったら、交換時期です。ただし、250と270の場合の数字です。
音を聞いたり、何年乗っているかで外から判断する人がいたら、迷わず頭からペットボトルの水をかけましょうね。
<Q>
また、エンジンO/Hという物は、私のような走りの場合、どれぐらいの周期で行えば良い物なのでしょうか?それとも周期ではなくてやはり「異常を感じたらする」モノなのでしょうか?
<A>
周期ではありません、パワーなくなってきたとか、あなたのように何か異音が出始めた時にやればいいのです。いち民間人ライダーでは体感できませんかもしれませんが、新品で一度もバラしていないエンジンをバラシ組みすると、すごくまろやかなやわらかいエンジンになります。
表現としては「ツンツン」くるエンジンが「モーターのようななめらかな」エンジンになります。チェンジもすごく入りやすくなります。ただしこれは何度も言っているように、バラシ組みの手練れがやった場合に限ります。
2サイクル250のエンジンなら、少し器用な人なら誰にでも可能ですし、事実皆さんやっています。でも、やっぱり「餅屋は餅屋」でしてそれで生活しているプロフェッショナルには勝たないのです。