【Q】アンダーガードのボルトが脱落しました。
初めまして。バイブルビデオを見て日々練習に励んでいる1年目の初心者です。
質問なのですが、先日の練習中にアンダーガードを岩に当てボルトが脱落、そこから(フレーム側の穴から)1ミリ位の太さのワイヤーの様な物が10cm位出てきてしまいました。どうやらボルトの受けにあたる物らしいのですが、伸びきってしまっていたので引き抜いてしまいました。パーツリストを見ても無く、どのようにして修復すればよいのかわかりません。現在3点で留めておりますが、フレームとガードがエンジンの振動でビビリ音を発生してかなり気になってしまいます。よい方法がありましたらお教え下さいませ。マシンはRev−3 00’です。
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それは、その部分を修理して元に戻すまではバイクに乗ってはいけませんよ。エンジンのクランクケースをカバーしているアンダーガードの取付がゆるくなっていますから、そのまま乗ってアンダーガードを岩なんかに強く打ち付けると、アッという間にクランクケースが割れてマル貧ライダーにとって天文学的数字の出費をしなくてはならなくなります。
そうか、ヘリサートというかリコイルというか、そういう事を知らないのですね。
それは当たり前で、私でも教えてもらうまでは知らなかったのですから。ボルトはナットに差し込んで締め付けます。鉄ボルトに鉄ナットだったら、けっこう強く締めてもかまいません。錆びますが、これがクロモリボルトにクロモリナットなら最強です。でも、アルミボルトにアルミナットだと、鉄ボルトに鉄ナットの時よりも強い力で締めつけられませんよね。
今問題にしている、そのアンダーガードの後ろの部分の2つのボルトナットの事ですが、その部分は「ボルトは鉄、ナット部分はフレームになっていますからアルミ」です。まあ、アルミと言っても超硬ジュラルミンで、皆さんが思っているアルミよりもはるかに硬いのですが、ここでは総じてアルミという表現をします。
アンダーガードはエンジンを守る大切なカバーです。しっかりとフレームに取り付けなくてななりません。アンダーガードの前部分左右は鉄製のボルトナットでフレームに締めつけてあります。問題は後ろ左右部分で、ボルトは鉄なんだけど、その締め込む相手のナット部分はフレームアルミです。これでは明らかに後ろ部分は強く締めつけられませんよね。
この場合はどうやってアルミナット部分の強度を上げるかというと、商品名ヘリサートとかリコイルとかいう市販アイテムを使います。ようするに、そのアルミの「ナットネジ部分だけ」を強度があり錆びないステンレスにしてしまうという方法です。これをBetaMotorは、その部分を最初からそうして出荷しています。
ヘリサートをまったく知らない見たこともない人に、文章で表現するのはちと至難の業なんだけど、ヘリサートは
1. 例えばアンダーガードの後ろ取り付けボルトは8ミリのボルトです。だから相手のフレームアルミナット穴も8ミリですね。
2. で8ミリのフレームナット穴部分を、少し大きな9ミリくらいのナット穴にしてしまいます。
3. 8ミリのボルトに9ミリのナット穴ではユルユルで締まりません。
4. で、この9ミリのナット穴にあなたの言う「1ミリ位の太さのワイヤーの様な物が10cm位出てきてしまいました」のスプリングの形をしたステンレス製の針金をねじのピッチに合わせて巻きながら入れていきます。
5. これでフレーム穴のナット部分は、外周はアルミ、ネジ部分だけ強度のあるステンレスというネジ穴が完成するというわけです。当然、ボルトもナット穴も同じネジ山ネジピッチですね。元々、このヘリサートというものは雌ネジであるナット穴部分の修理を目的として発明されたものです。例えば、アンダーガードの前部分を締めつけているボルトナットのどちらのネジ部分がぼけても、それを交換して新品にすれば安価で簡単に元に戻ります。
あなたのお困りの部分も、フレームを新品に交換すれば簡単に修理完了です。でもフレーム交換なんてそうは簡単にいきませんよね。だから、そのネジ穴の部分だけを「始めからぼけないように強度を上げる」「ぼけたときにその穴部分だけ修理する」目的がヘリサートなんです。
あなたのやることは、ここへ来られるのだったらここへ来る。無理だったらヘリサートが出来るバイクショップに行ってやってもらう。この場合の工賃は一穴1,500円位だったら平均的価格なのでやってもらってください。この価格はヘリサート作業のみの価格ですから、アンダーガードは始めから外して持ち込むこと。
ついでに黒山選手もやっている、その部分が絶対にそうならないようにする工作を教えます。
1. アンダーガードの後ろの部分の穴を、座ぐりカッターと言われるカッターで横から見て「皿状」にする。形としては「あり地獄」のような形です。
2. このあり地獄のような形をした皿状の穴の中に、スタンダードのボルトでなくてネジを締めつける部分が、同じ皿状の形をした「皿ボルト(六角穴付き皿頭8ミリボルトの長さ20ミリ)」でアンダーガードを締めつけます。
3. これでアンダーガードの皿の形をした穴の中に、同じボルト頭の皿状の形をしたボルトがきっちりはまった状態で締めつけます。
4. で、横から見てまったくボルトの頭が見えませんから、あなたのように「岩に当てボルトが脱落」なんてなくなります。当社はこの加工をして予備を入れて3本皿ボルト付きで、アンダーガード修正込み1,300円でやっておりますので、他のショップでやってもらう場合の参考価格にしてくださいね。
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※皿ボルトを脱着する場合は、6角穴の中の泥を必ず落として、六角レンチをきちんと垂直にはめ込んで正しくお使いください。(ボルトをなめると取り外しが困難になります。またなめそうだったら迷わず新品ボルトに交換できるよう予備をお持ちください)