【Q】ブレーキのエア抜き伝授頂けないでしょうか
いつもいつも穴が開くほど読ませて頂いております、これからも末永くよろしくお願
い致しますそこで質問なのですが、たいていは対油チューブ1本でシュポシュポとレバーを「握っては離し握って離し」で問題ないのですが、
ダメなときは何度繰り返しても全然ダメで気泡がなくならなくなります。
(結局次の週にやったりすると何とかなったりすうのがまた不思議)
この作業に必要な何か専門の知識、専用工具が必要なのかと考え初めております。
時間に追われる実戦世界にいらっしゃる皆さんはどんな風に作業されているのでしょ
うか?
よろしくお願い致します。
<A>
そのブレーキって、後ろブレーキの事ですよね。後ろブレーキのエアー抜きは、うまくいく時はすぐに空気は抜けますが、うまくいかない時は1000回シュポシュポと後ろブレーキペダルを「押しては離し押しては離し」しても抜けません。
前ブレーキもクラッチもホースの中の空気はすぐに抜けます。この原因は簡単で、ホースが上下についているから、自然の摂理でホースの中の気泡は上へ上へ行きますから、しばらくシュポシュポとレバーを「握っては離し握って離し」をすると、自動的に上に上がってきた空気は簡単になくなります。
*この前ブレーキとクラッチの空気抜きは後述します。
後ろブレーキホースは、見て分かるとおり横に付いているうえに、水平に横でなくて波状になっています。Rev-3後ろブレーキホースは、マスターシリンダーの所から一回上に上がってスイングアームの所に下りていき、そこから平行に後ろのブレーキキャリパーにつながっています。
「マスターシリンダーの所から一回上に上がってスイングアームの所に下りていき」のこの逆U字部分の空気が、手動一回でオイルを送る量では「上にたまった空気」が、水平な部分まで移動してしまわないのです。
1. 一回の動作で、真上にある空気が少し下に移動しました。
2. その位置に空気が止まってくれていればいいのですが、次の「押さえて離し」のわずかな時間にまた上に戻ってしまいます。
3. ものすごいスピードでエア抜き動作をやればいいのですが、これは人力では無理。解決方法は2つあります。
1) たいていのショップは持っていると思いますが、空気の吸う力(バキューム)を利用した「ブレーキワンマンブリーダー」という、それ専用の特殊工具を使う方法です。ブレーキキャリパーの所の空気抜きバルブに取り付けて、そこから、ものすごい吸う力(バキューム)でオイルを空気ごと吸い上げるのです。
この方法は、アッと言う間に空気がなくなり、その向こうのオイルだけになりますから簡単です。すごいスピードで、マスターシリンダーの中のオイルが吸い込まれてなくなっていきますから、どんどんマスターシリンダーの中にブレーキオイルを追加することを忘れないようにすることが肝要。
この特殊工具「ブレーキワンマンブリーダー」、コンプレッサーの空気の力を利用したのが26,000円くらいで、手動でレバーを動かしてやる手動ワンマンブリーダーというのが7,000円くらいです。
あなたの通っているショップが、この「ブレーキワンマンブリーダー」を持っていないのだったら、以後は行かない方が賢明です。「腕一本でやる」というでしょうが、機械でやる方が圧倒的に労働時間も労働精度も優秀です。
2) バイクごと前タイヤを高い位置に上げて、後ろブレーキのマスターシリンダーを上の位置に、ブレーキキャリパーを下の位置に位置にしてエアー抜きをする。でもこれは、言うは簡単行うは至難の技で、なかなか難しいですね。バイクの位置を見てみて、とにかくマスターシリンダーが一番上、そして、ブレーキホースが上下にならないように押さえたり支えたりします。
で、ブレーキキャリパー部分から空気が出なくなったら、そこの空気抜きバルブを締めて、最後はマスターシリンダー部分からも空気が出ないようになったら完成です。
*前ブレーキとクラッチの空気抜き
1) 前ブレーキもクラッチも、下のブレーキキャリパーやクラッチポンプの部分から空気が出なくなったら、すぐに空気バルブを締めてしまいます。
2) 残ったホースの中の空気は上のマスターシリンダーの部分から抜きます。
3) 左右、どちらのマスターシリンダーのレバーも、大きく動かさずに、少しの量をチョンチョンと早く動かす方が、早く中の空気が出てきます。
4) この時にレバーを引いていない方の手で、ドライバーか何かでホースを叩きながらやります。このホースを叩くことで、内部のホースの内側に張り付いたわずかな空気が離れて上に上がります。
5) 前ブレーキもクラッチも、空気が完全に抜けた場合、レバーを早く握るとマスターシリンダーの中のオイル室から「噴水のように」ピューと上にオイルが飛び出します。これで完成です。以上のブレーキオイル交換で一番大切なことは、ブレーキオイルをこぼさないことです。ブレーキオイルは、いわゆるオイルと呼ぶところのオイルではありません。ブレーキオイルは塗装をはがし、ゴムを侵して伸び伸びにしてしまいます。
皆さんの左右マスターシリンダーのピストン部のゴムカバー、ビロンビロンに伸びてしまっているのがあるでしょう。そのゴムカバーが伸びてしまった原因は、ゴムカバーにブレーキオイルがついてしまったのが原因です。二郎君はこのオイル交換をする時は、ゴムカバーにウエスか何かを巻き付けてオイルがかからないように注意しています。
マスターシリンダーの内部のオイル室には、オイル室と空気室を分別しているゴムの製品が入っています。これは「耐ブレーキオイルのゴム」なんですが、この耐ブレーキオイルゴムでも伸びきっているのがあるように、ブレーキオイルは金属以外にはかけないようにしてくださいね。