【Q】クラッチを簡単に軽くする方法はありますでしょうか?
こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いています。
先日、04rev-3を中古で購入しました。乗ってみて思ったのですが、今まで乗っていた99テクノにくらべクラッチの握りが重いのです。
本HPを見ていると、新車販売のところに"クラッチを軽く”とありますが、これは以前のQ&Aに出ていたようなワッシャを噛ますとかの工作をするのでしょうか。それともなにか別の方法があるのでしょうか。
簡単にできる方法があれば試してみたいので、ぜひご教授ください。よろしくお願いします。
<A>
クラッチを軽くする方法はたくさんありますが、その中で早くて誰にでも出来て簡単カップラーメンのような方法は、クラッチを押して止めている6本の6ミリボルトの所にワッシャを入れてやることです。
*作業手順としては
1. バイクをアクセル側を下にして右側横倒しにする。
2. クラッチアウターカバーをはずす。もちろん、チェンジペダルを先にはずす。
3. すると、6ミリの六角ボルト頭が6つありますから、それを全部はずす。
4. 6ミリの六角ボルトをはずすと、奥にスプリングがありますからそれはそのまま。
5. 6ミリの六角ボルトには始めから、広い6ミリのワッシャが付いていますが、普通の小さな6ミリワッシャを6個用意します。
6. 普通の6ミリワッシャは厚さが1ミリです。
7. これを6ミリの六角ボルトに、始めから付いている広い6ミリのワッシャ、次ぎに普通の小さな6ミリワッシャを入れて、6本のボルトを対角線上に締めます。
8. ここのボルトは、常に下からスプリングで押して緩み止め効果がありますから、人生のすべてをかけて締めてはいけません。感覚的に「クッ」とゆるく締めておけばOKです。
9. そしてここのボルトは、支柱の中にあるボルト穴に締め込んでいきます。ようするに電信柱の真ん中にボルト穴があるようなもので、片方からしかトルクがかからないメガネレンチやラチェットレンチとかでなくて、必ず6ミリのTレンチを使って左右から均等なトルクで締めること。でないと、6ミリ穴のある支柱が曲がってしまいます。以上の作業をすることによって、見れば分かりますが、6本のスプリングをスタンダードの締め込み状態よりも1ミリ長くして締め込んだことになります。たった1ミリですが、これでクラッチが軽くなったことが体感できます。
経験上、いくらワッシャを入れても2個(2ミリ)まででして、確かに軽くはなりますが基本的に根性なしのクラッチになります。お父さんとしては、この方法はお薦めできません。理由は簡単でつながりが弱くなるのです。
クラッチのスプリングはそのままで、クラッチのタッチだけを軽くする方法は他にもたくさんあります。例えばスタンダードのクラッチポンプはそのポンプ径が28ミリです。これを29ミリにすればクラッチは軽くなります。
同じようにクラッチレバーの部分のマスターシリンダー内径を大きいタイプのと交換してやれば、これまたクラッチは軽くなります。また、クラッチホースの材質によっても軽いタッチに変わるものもあります。
「そんなスペシャルパーツはワークス以外は手に入らない」と言われるかもしれませんが、実は基本的にBetaMotorはスクーターの会社でして、日本には輸入していませんがスクーターの純正パーツでクラッチポンプだけでも、26、27、28、29、30φのクラッチポンプがあるのです。
これは以前にも紹介したけど、スコルパTY-S125Fはワイヤークラッチですが、このクラッチワイヤーを同じヤマハ純正部品
→ TZ250Fのクラッチワイヤー 部品番号 5SF-26335-00 @1,240円
に交換すれば寸法が一緒でそのまま取り付きビックリするくらいに軽くなります。
これと同じで、製造コストの問題で少しレベルの低い部品を純正として付いているのを、同じメーカーの純正部品で取り付くサイズの同じものを「何がどこへ付き交換できる」というノウハウは私達プロフェッショナルの財産です。というわけで、まずは6ミリボルトの1ミリ厚のワッシャを6個捜してくることから、まずは始めて下さいね。
それと、99テクノに比べて'04年Rev-3は少し重いとありますが、これは間違いなく「使い込んだ」のと「馴染みが出ていない」のの差もありますね。