【Q】リアサスのピロボール付近からぎしぎしする音がしだしました

こんにちは、03 REV3に乗っているものです。リアサスのピロボール付近からぎしぎしする音がしだしました。
スイングアームピロボールを固定するボルトをグリスアップしましたが変化ありません。
その結果、ピロボールを交換したらというのが友人のアドバイスです。

そこで、以下について教えていただけないでしょうか。
1 ピロボールを交換する理由

音がするという事は、動きが渋くなっている事は予想がつきます。けれども、一般民間人程度でその事を気にする必要があるのでしょうか。たとえば、このまま放置すると大きな問題となるのでしょうか。

2 ピロボールの交換方向

以前テクノの交換方法がQ&Aに記載されていましたが、同様の方法でよいのでしょうか。

 

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  ピロボールこと日本名「球面滑り軸受」の大敵は、ガタです。「球面滑り」ですから上下左右のガタとは言いませんで、全方向のガタといいます。あなたのご相談は、ピロボールの付近からギシギシ音がするとありますが、経験上、それはピロボールからの音ではありません。ピロボールが悪くなるとガタが出て、後ろを振ったりして後輪を浮かすとコツン感が出て分かります。

 ギシギシ音がするとありますが、これまた経験上、それはスプリングがねじれることからの異音です。乗っていてギシギシと後ろサスペンションあたりから音がしていたのに、沢や水の中のセクションを走ったら音がしなくなったはよくある事です。これはスプリングに水がかかって潤滑油かわりになったからです。

 スプリングを上から押さえつけて縮めると、巻き巻きのスプリングはそのままの形で縮んではいません。少しだけですが、ねじれながら縮んでいます。ようするに、スプリングの端の部分がねじれ、ねじれないピロボール取り付け部分とのこすれによる音です。ですから、メーカーは後ろサスペンションのスプリングの部分のどちらかの端にプラスチックの大きなワッシャみたいなのをかませている事が多いのです。

 このギシギシ音をなくすには、スプリングの両端に水をかけるか、シリコーン系の防錆潤滑スプレーを吹き付けるかで解決出来ます。

<音がするという事は、動きが渋くなっている事は予想がつきます。けれども、一般民間人程度でその事を気にする必要があるのでしょうか。 たとえば、このまま放置すると大きな問題となるのでしょうか>

 ですから、防錆潤滑スプレーをスプリングの両端にかけて音が止まれば、それで解決です。それでもギシギシ音が止まらなければ、次に考えられるのはアルミスイングアームのしなり音ですね。

 クロモリ(クロームモリブデン鋼)フレームの自転車は、クロモリつまり鉄自体がスプリングの代わりをしてしなっても音はしません。でも、とても固いくて曲がらないアルミ材で作ったフレームの自転車は、ギシギシ音がすることがあります。これはアルミ材が固すぎて、応力が入ってもまったくしならないので逃げがなくてギシギシと音がするのです。この事は、ブラック団自転車トライアル時代に多く経験しました。

 ですから、スプリングのねじれ音でないギシギシ音の場合、多分、スイングアームのしなり音ですからこれは無視して乗っていればそのうち落ち着いて音はしなくなります。

 それともう一つのギシギシ音源は後ろホイルのスポークの張り過ぎによるピキピキ音ですね。これは、締めすぎたスポークというかニップルを少しだけ緩めてやるか、スポークの交差点全部にタイラップバンドでしばってやることで解決します。

< ピロボールの交換方向以前テクノの交換方法がQ&Aに記載されていましたが、同様の方法でよいのでしょうか>

 テクノ時代の後ろサスペンション上下にあるピロボールの固定方法は、狭い穴にピロボールを単に打ち込むという方法です。でもこれではやはり年月力をかけているとカシメがゆるんできて、ピロボール自体が左右のどちらかに動いてきてしまいます。

 ですから、Rev-3からの後ろサスペンションのピロボール打ち込み部分は、打ち込み方法は同じですが、打ち込み穴真ん中にピロボールを固定する為に、ピロボールの左右両端にものすごく細い針金みたいなクリップをはめ込んで、ピロボールが動かないように固定しています。これは、本当に細いクリップですから注意して下さいね。これを見逃して、いくらピロボールを外から叩いても絶対に出ては来ません。まずは、クリップをはずしましょうね。

 それ以前の問題、ピロボールの左右にカラーが打ち込んであります。これは、テクノまでは鉛筆くらいの太さの鋼棒を左右カラーの隙間に差し込んで叩けば簡単に取れましたが、Rev-3は鋼棒で叩く隙間部分がありません。さあどうしましょう。

 このカラーを取り外すには「ベアリングプーラ」という特殊工具があればいいのですが、なければ相当の技術と努力が必要で、取り外せても叩いたカラーの部分が変形しているのは覚悟して下さいね。