<Beta Rev-3に付いている純正サーモスタットを、HONDA純正RTL用サーモスタットへ変更交換大作戦の巻>

「Betaの」というよりも、外車の温度計サーモスタットはよく壊れます。つまり、中身のバイメタルが動かなくなって「ラジェターのフアンを回しなさい」というスイッチ君が仕事をしなくなるのです。

これが、BetaRev-3の純正サーモスタットのスケルトンで、内部に接点ポイントがありまして、この下側の銅色のアームが上がったり下がったりして、接点が付いたり離れたりしている仕組みなのですね。

温度の変化で「金属が動く原理」は、熱膨張率が違う二枚の薄い金属板を張り合わせ、温度の変化で曲がり方が変化する性質を利用しているんだけど、これを発見したのが200年前のイギリス産業革命時に、ジョン.ハリソンっていう大工職人というオジさんだからすごいよね。

何年か前の全日本新潟大会で、黒山選手がスタートしたとたんにスコルパ純正のサーモスタットが壊れてフアンが回らなくなるというトラブルや、Beta時代はしょっ中で大会中、常にスペアのサーモスタットを持って走っていました。

ちゅうことで、Beta Rev-3に付いているサーモスタットを、まず絶対に壊れない「日本製サーモスタットに交換しましょう」という大作戦です。

我らがヤマハも、そしてHONDAも、ことサーモスタットに関してはまず絶対に壊れません。で、今回の交換作戦はHONDA純正RTL用サーモスタットを使います。

「お前なぁ、ヤマハの手先のくせに、何でヤマハ製を使わんのや」ですが、ヤマハは定価3,000円でHONDAは定価2,000円なんで、同じ性能ならお金を出して買う方としては、選択の余地なく迷わずHONDAになりますよね。

ちなみに、壊れやすい輸入品Beta純正サーモスタットは3,675円します。

これが、BetaRev-3のラジェターの外観で、右下に純正のサーモスタットがねじ込んであります。

Beta時代、社長のラポさんに「サーモスタットがよく壊れる」と言うと「すぐに交換出来る場所にあるから問題ない」と言われ「そういう問題じゃないでしょう」ですよね。

このように、Beta時代の黒山選手が壊れて交換した純正サーモスタットの残骸で、半分以上捨てたから、この倍以上の数を何回も何回も壊れて交換しました。

例えば、あるRev-3の部品が「1年で壊れた」とします。ラポさんに言うと「1年ももったからいいじゃないか」で、ヤマハやHONDAだったら「1年しかもたなかったのか、対策をしないと」で、だから日本製は壊れないので「部品交換サイクル」が遅くなり、メーカーが儲からない一面のあるのは事実です。

で、HONDA純正RTL用サーモスタットはこんな形でして、外観の大きさはほぼ同じなんだけど、ラジェターにねじ込むネジの部分の大きさが全然違います。

ヤマハのネジ部分もほぼ同じで、バイメタル部分はメーカーを問わず「六角部分より上」にあるから、BetaMotorは、材料の銅は重いからネジ部分の軽量化なんでしょうかね。

右側の大きなネジは、Rev-3ラジェターの小さなネジ穴には誰が見ても入りませんよね。

こうなると、このラジェターネジ穴部分への取り付けはあきらめて、このようなホースアダプターにサーモスタットを、横から取付けます。

で、これを、このようにラジェター上部とシリンダーヘッドをつないでいるラジェターホースの中間に取付ける方法があります。

ですが、この方法では今回の大作戦には、以下の問題点があります。

  1. ホース中間に取付ける為のホースアダプター部品が、純正部品でHONDAサーモスタット用は存在しない。
  2. 写真のはヤマハ純正部品で、ヤマハのサーモスタットを使うのなら可能。また、Gas-Gasにもありますが、すべてサーモスタットをねじ込むネジピッチは、自社サーモスタットに合わせていますので、他社のとは互換性がない。
  3. 「日本製に変更しよう」が目的だけど、サーモスタットもホース中間アダプターもYAMAHA純正部品を使うとなると、少し高価になり、また壊れるのを覚悟で、Beta純正サーモスタットを使う方が安くつく。
  4. 同じく、Gas-Gasのホースアダプターに交換し、Gas-Gasのサーモスタットを使うのは、目的からして意味がない。
  5. カタにアルミを流し込んで大量生産している、ヤマハ部品のホース中間アダプターを見れば分かりますが、これをネジピッチをHONDA用に「一からアルミブロックで削り出し」で作るとなると、とても高価どころの話ではない。採算を度外視した、黒山選手の為のワンメイクパーツになってしまいます。

ちゅう事で、もっと簡単に「スンナリ/安価」で、HONDAサーモスタットを取付ける方法はないのだろうかと考え、こんなアダプターを作りました。

アルミの材料はオーストラリア製のYH-75というステアリングシャフトやスピンドルシャフト製作に使う、最強のジュラルミン丸棒です。

アルミフレームなんかに使うA7N01という高級ジュラルミンよりも硬くて強いのですが、このYH-75材は「溶接するとナマクラになり、元の強度には戻らない」のでして、まあ、アンダーガードのT-7075と同じ性能ですので、溶接しての加工製品には使えないアルミ材なのです。

溶接さえしなければ、とにかく最強なんだけどね。

このような配列にします。



HONDA純正RTL用サーモスタットをアダプターにねじ込みました。ネジ部の真ん中には、感知する冷却水が入ってくるように穴をあけています。

サーモスタットの先っぽは、ネジ穴にあけた穴の奥のギリギリまできている設計なんで、穴部分の突き当たりはサーモスタット底面で、あけた穴の奥には空気はたまらないはず。

でも、空気が奥に少し残っていたとしてもわずかなんで、バイクは常に前後左右に傾いて動いているし、冷却水もけっこうなスピードで流れているし、自動的にたまった空気は抜ける計算なの。

次に、アダプターをラジェターにねじ込みます。

無事に、BetaのラジェターにHONDA純正RTL用サーモスタットが取り付きました。スタンダードよりも少し(13ミリ)ばかり飛び出しますが、元々、この部分は外側を向いているわけでなく、また、転倒しても岩なんかで打ち付ける部分ではなくて、先にラジェターの右側に位置するダウンチューブが当たる部分で、何の問題なしですね。




スタンダードのフアンにつながっている、配線は「平板凸ギボシ」なんで、このサーモスタットの配線先っぽも平板凸ギボシにして、サーモスタットを普通にねじ込んでボルトオン、次に配線差し込んでそれでアッサリ完了です。うちのメカオンチ和江ちゃんでも、交換出来そうですね。

最後にまたまた出ました、香具師.テキ屋.露天商の手口、もってけドロボー価格の紹介だぁ!!

1.HONDA純正RTLサーモスタット  →2,000円 *正確には1,995円です
2.お父さん作オリジナルアダプター →2,900円
------------------------------------
                      計4,900円 

*全国の僻地山奥離れ島、全国どこでも翌日着の郵便エクスパック500→送料500円

Beta純正の新品を3,675円で買っても、また、壊れる可能性があります。だったら、あと1,200円追い金して、まず壊れないこのHONDA純正サーモスタットKITを買った方がよろしいかと思いますが、Betaオーナーの皆様いかがでしょうか。


イチロお父さんより